私が転職の際に気を付けたこと

私は携帯ショップ店員として数年働いていました。 最終的に店長を任されることになり、日々業務をこなしていましたが、学科試験・マナー試験ともに合格し、自分の中で目標となる所まで来た時に、違う分野で自分のスキルアップをはかりたいと思うようになり、転職を考えるようになりました。

同じような職種で、違う視点から携われるような仕事を、継続しながら探していました。 しかし、私は店長という立場であることから、転職先が決まったからすぐにお店を辞めますということは出来ませんでした。 携帯ショップの店員は意外と入れ替わりが激しく、新人教育の際にも、知識や情報、マナーや接客応対、取扱い機器に関する操作、あらゆる指導が必要なため、一人のスタッフとして成長するまで最低でも3ヵ月はかかります。 そのことを考えると、私も仕事を辞める際には3ヵ月ほど前に上司に申告していた方が良いと判断しました。

希望の職種がだいたい決まった時点で、上司には3か月後の月末で退職する意向を伝えました。 上司は余裕ある申告であったため、新人の求人をしたり、その時いたスタッフの教育に時間をかける準備にとりかかれました。 私も引き継ぎがあったため、次期店長となる人を選出してもらい、そのスタッフに指導する時間として、このくらいは必要だろうと思いましたし、十分に細かい所まで引き継ぎ出来るであろうと思いました。

引き継ぎ作業が始まった時から、同時進行で新しい転職先を探していました。 しかし3ヵ月という期間があることから、即採用を希望したいところには理解をもらえず、初めのうちは苦戦していました。 そして転職先が決まったのは、退職する20日前のことでした。 先方からも、来月からお願いしますという返事を頂き、ようやく一安心した思い出があります。 結果的に、3ヵ月前に退職を告げるというのは、その時勤めている会社にとっては良いと思いますが、転職先を決める時期としては早すぎる期間だったということです。 しかし、それまでお世話になった御恩や会社の今後を考えると、中途半端なことも出来ず、店長という責任ある役職を与えてくれていたわけなので、当然といえば当然なのかもしれません。

その後、ようやく退職し、転職先へと移動しました。 やはり転職してから1ヵ月近くは、スタッフから相談の電話などを受けることもありました。 接客業で、事務関連の仕事もあったため、仕事はワンパターンではなく、状況に応じて教えていないケースというのはどうしても出てきてしまいます。 退職したからと割り切ってしまうことも可能でしたが、困っている現スタッフを考えると、引き継ぎが足りなかった面があったと捉えて、そこはアドバイスや指導を行いました。

しかしそうした交流があったからか、その後何年もたっていますが、いまだに連絡をとったり交流があります。 今はプライベートでの付き合いが中心ですが、退職と同時にかかわりをたっていたら、今の交流はないと思います。 また、上司とも同様に付き合いがあるため、今でも携帯を購入する際にはサービスしてくれたり、プレゼントを頂いたりと、とてもよくしてもらっています。

自分がすべきことと思って責任もって3ヵ月前に申告したことが、会社にとってはとても助かったと言われました。 転職の際、自分のことだけを考えることも必要ですが、現職をきっちりとした形で退職することで、その後の仕事に対しての責任感や行動力に繋がると思っています。 自分自身中途半端な人間にならないためにも、上記の流れで転職して良かったと思います。 決まらない時期は焦りや葛藤もありましたが、結果的にはすべて良い流れで出来たと思います。 自分のその仕事においての立場においても変わると思いますが、早く言って期間を設けることも会社にとっては必要だと感じます。