就職活動での3つの反省点

私が就職活動を始めたのは、大学3年の1月でした。 当時は、私の友人を含む多くの大学生たちは大学3年の夏ごろからコツコツと就職活動準備を始めており、私が就職活動を始める頃にはもう数十社以上もの面接を受けた人や既に内定をもらっている人ばかりでした。

私はと言うと、実は全く就職活動をするつもりはありませんでした。というのも、大学卒業後は就職せずに海外へ渡ろうと考えていたからです。海外で英語を勉強した後、その国の大学院へ進学しようと思っていました。それが私の幼い頃からの夢だったからです。そのため、日本で就職活動することなどは、少しも私の頭の中には無かったのです。 ところが、私の親はそんな私の夢に猛反対していました。とにかく、すぐにでも安定した仕事に就いてほしい、海外には行かずすぐに会える国内に留まって欲しい、留学するための費用を負担するだけの経済力は無い等、様々な言葉で説得を受け続けました。 当初はそんな親の説得など全く聞く耳を持たなかった私でしたが、「とりあえず日本で就職活動をして内定をもらってさえくれれば、一年間の海外留学の費用を負担する」という最終的な親の提案により、就職活動をしてみようかという気持ちになっていきました。

その後、周りの就活生たちから随分と遅れて就職活動を始めた私でしたが、就活生に有利な「売り手市場」と呼ばれていた時代のおかげもあり、2か月足らずで複数社から内定を頂くことができました。結果的に、内定を頂いたのちに一年弱の海外留学を経て日本に戻り、内定を頂いた企業に入社しました。

ここまで書くと、何となく就職活動は成功だったようにも見えますが、私としては、実際は後悔だらけの就職活動だったと思っています。 以下、私の就職活動における反省点をまとめてみようと思います。

反省点1「自分の意思ではなく、結果的に親の言いなりになってしまった」

⇒就職するのは自分であり、自分の将来のための就職活動、であるにも関わらず、親の「お願いだから就職活動をして欲しい」という希望に流され、幼い頃からの夢でもあった海外の大学院進学も諦め、言われるがまま就職活動を始めてしまいました。そのため、現在幸せに暮らしている一方で、「もしもあの時、自分の意思を貫き通して頑張れていたら…」という思いが常に心のどこかにあります。 「あの時」というのは、もう二度と戻ってこないですし、自分が後悔しないためにも、自分の意思で行動を起こすべきだったと思います。

反省点2「就職活動を始めた時期が遅かったため、十分に準備ができなかった」

⇒それまで就職活動を全くするつもりが無かったのに、親に言われて慌てて就職活動を始めることになってしまったため、ほとんど就職活動の準備をすることなく、本番(エントリーシート提出、履歴書提出、面接等)に臨まなければいけなくなってしまいました。今思えば、もっとしっかりと業界研究、職種研究、自己分析を行っていれば、より自分の視野が広がっていたと思いますし、そこから自分の興味のある企業、職種などの幅、そして、自分自身の可能性も大きく広がっていたと思います。当時の私は、面接を受けている企業のライバル会社の名前すら知らない、SPIという試験が何かも知らない、ただただ何となく自分が興味があると思い込んでいる企業に応募する、そんな人間でした。

そんな自分が複数社から内定をいただけたのは、時代のおかげとは言え本当にラッキーなことだったと思いますが、もっときちんと準備をしていれば、ひょっとしたらより自分に合った仕事が見つかったのではないか?と思います。 具体的には、まずは大学などで行われている就職活動セミナーに積極的に参加し、業界研究、職種研究、自己分析のやり方について学び、その知識を活かして自分なりに研究してみることが必要です。そして、早い時期に大規模な合同企業セミナーにも参加し、多くの企業のお話を聞いてみることも重要だと思います。数ある企業の中には、社名だけでは何をやっている会社なのかが分からない企業もありますし、直接企業の方のお話を聞いてみたら実は自分の興味のあることをやっている企業だった、ということもあります。

そして、就職活動に行き詰ったら、大学の就職課の方に相談するのも良いと思います。自分一人で悩んでいると、自分が本当は何をしたいのかが分からなくなってきてしまうことがあるので、そんな時に就職課の方々から客観的なアドバイスをもらえると、悩みが解消されたり気持ちが楽になったりして、また就職活動を頑張ろう!という気持ちにもなれると思います。

反省点3「SPIなどの筆記試験対策を全くしなかった」

⇒反省点2の内容と少し重複してしまいますが、就職活動準備の中でも特に「もっとやっておけば良かった」と後悔しているのは、SPIなどの筆記試験の対策を全くせずに就職活動をしていたことです。採用試験には、「エントリーシート→筆記試験→面接複数回→内定」という大まかな流れがありますが、筆記試験の対策を行っていなかったせいで、面接にすら進めないという事態に陥ることが就職活動を通じてとても多かったです。その時の私の気持ちとしては、「こんなにこの企業に入社したい意欲があるのに、面接でその意気込みさえも伝えられないまま不合格になってしまった。熱意なら誰よりもあるのに!」と、やるせないような悔しいような気持ちになったのを覚えています。

企業に対する熱意を伝えるためにも、まずは面接までたどり着くことが何よりも大切だと思いました。そして、その面接にたどり着くためには、筆記試験の対策をきちんとしておくべきでした。筆記試験は書店で参考書も手に入れることができますし、コツさえつかめば良い点を取ることもできるので、早い時期からどんどん練習しておくべきだと思います。やればやるほど自分の自信にもつながりますし、面接に進めて自分の熱意を企業の面接官に伝えられるチャンスも増えると思います。