3ヶ月で終了した就職活動

私の就職活動は、就職先を探してから、面接、合格まで約3ヶ月で終了しました。どうしてそんなに短かったのかというと、大学4年の前期半年は海外に留学をしていて、就職活動という行動自体が周りの友達よりも大幅に遅くなってしまったからです。

私は、某大学の教育学部に所属し、将来小学校の教員を目指して勉強していました。との時に考えていた事は、日本の教育現場しか知らずに、偉そうに子供たちに物事を教えることができないということでした。その為、海外留学をして海外の教育現場を見て、実際に海外の教育現場に触れ、自分の視野を少しでも広げたいと思いました。ゼミの先生が大変理解がある方で、大学4年次の前期は、海外からPCで論文を提出し単位を貰えることになりました。

留学は大学4年生の春から秋までの半年間でした。6ヶ月という期間はとても短く走るように過ぎて行きましたが、その間でたくさんの経験を積みました。まず、語学学校に行き英語を徹底的に学びました。そして、それを生かせるようにと小学校英語教師の資格をとりました。その後、ホームステイ先のお母さんから紹介して貰った現地の小学校で、アシスタントとして働かせて貰いました。この期間は、自分にとって初めての経験をたくさんした、かけがえのない期間になりました。この時期の経験があったからこそ今の自分があるように感じます。そして、帰国間際から日本国内では無く、海外で教員をしたいと考えるようになしました。

帰国後、大学の就職相談室に行き、カウンセラーに自分の将来について相談しました。すると、カウンセラーの方が、タイムリーに海外での教員募集の案件を紹介してくれました。私は、これは運命だと思い、絶対にそこで勤務すると心に誓って採用試験の準備を進めました。

試験の内容は、論文及び、面接の2項目でした。募集案件を見つけてから試験までは2ヶ月あり、その間何度も練習をしました。試験には無事合格し、帰国から3ヶ月後には、試験、面接。合格発表ととんとん拍子に進んで、就職先を決めることができました。

 就職活動という点では、企業向けの就職活動と違って、特殊な点が多いと思いますが、その当時の私は適職を見つけたと自負していて、他の選択肢はありませんでした。

 当時から数年経った今、もし就職活動をやり直せるとしたら、海外での教員だけでは無く、企業での就職活動も視野に入れていきたいと考えます。海外での教員は、海外子女の教育に携わり、日本では味わうことのできないその土地での異文化交流も出来、素晴らしい仕事だと思います。しかし、教員という仕事は一般企業とは違い、利益を求めません。また、学生あがりの教員は、世間の波に揉まれることなく学校という教育機関のくくりの中のみで仕事をします。その為、企業と違って効率を求めない、世間一般の常識を知らない教員が多く、仕事は長くやっている人が素晴らしいという評価を受けます。

40歳半ばで、名刺の渡し方も知らない人が多くいる事に、教員という職業がどれだけ社会からかけ離れた業務をしているか思い知らされました。私は、そういった点に何とも思わないで、一生常識を知らずに教団に立ちたく無くて、数年で勤務を辞め一般企業に就職しました。当時は、帰国したてということと、自分が教育学部に所属していることから、教員へ進む道しか考えていませんでした。あまり時間もかけずに就職先も決めてしまったので、今となっては、もう少し目先のことだけでなく他の情報も収集して総合的判断すべきだったと思っています。教員経験は、教員という仕事の大変さ、奥の深さを知ることが出来、やってみて後悔はありません。しかし、もし今一度やり直せるなら、上記の様に行動していきたいと考えます。